知財用語集GLOSSARY

特許庁の審査官が、実用新案登録に係る考案の技術的な評価を行い、実用新案権の有効性の判断を示した報告書をいう。

実用新案法は無審査主義を採用しているため、実用新案登録出願は実体的な審査を経ずに登録される。このため、実用新案権の有効性の判断は当事者に委ねられるが、その判断の拠り所となるのが この実用新案技術評価書である。

実用新案登録に基づいて権利行使をするときは、この実用新案技術評価書を提示して警告した後でなければ、権利行使をすることはできないと規定されている（実２９条の２）。

実用新案技術評価書を取得するためには、特許庁に対して実用新案技術評価請求を行う。実用新案技術評価書は、技術分野によっても異なるが、請求した日から２ヵ月程度で作成される場合が多い。