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4月18日は発明の日です。
「発明の日」とは
「発明の日」は現在の特許法にあたる「専売特許条例」が、1885年4月18日に初代特許庁長官を務めた高橋是清らによって公布されたことに由来します。
中世ヨーロッパにおいては、国王や政治家が報償又は恩恵の手段として発明者に特権を付与することがありましたが、制度として確立していた訳ではありませんでした。その後、1624年にイギリスで「専売条例」として成文特許法として制定されたことで、現在の特許制度の基本的な考え方が完成したと言われています。
我が国においては、「新製品を作ることは一切まかりならぬ」といった「新規法度」が1721年に公布された過去があることからも、江戸時代においては新しい事物の出現を忌避する傾向があったとされ、ようやく1871年に最初の特許法である専売略規則が公布されたのですが、国民理解が得られなかったことや運用上の課題等が生じ、その翌年には中止されたという過去があります。
そのような中、我が国が近代国家であることを示す上でも特許制度整備の必要性が認識され、初代特許庁長官を務めた高橋是清らの活躍によって、冒頭に述べた「専売特許条例」が1885年4月18日に公布されました。
そして、1954年に、「専売特許条例」が公布された日に因んで4月18日を「産業財産権制度の普及・啓発を図ることを目的」に、発明協会が「発明の日」と制定しました。